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 520人が亡くなった日航機の墜落事故から12日で34年。現場がある御巣鷹の尾根(群馬県上野村)のふもとを流れる神流(かんな)川では11日夜、恒例の灯籠(とうろう)流しがあった。「やすらかにおねむり下さい」「事故のない世界」など、在りし日の家族をしのぶ遺族らの思いをのせた300個の灯籠のあかりが、川面にゆらめいた。

 事故で29歳だった夫を亡くした大阪府豊中市の小沢紀美さん(63)は、長男秀明さん(33)夫婦と訪れた。「2人を見ると、幸せだった結婚生活を思い出す。同じ悲しみを味わう人を出さぬよう、これ以上航空機事故を起こさないでほしい」

 今年の灯籠流しには、161人が死亡した1963年の旧国鉄鶴見事故の遺族も初めて参加した。事故で父親を亡くした武井浩さん(57)は別の事故や災害の遺族との交流をふまえ、「事故の悲惨さ、安全の大切さを伝え続けるという思いを強くした」と語った。