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(13日、高校野球 敦賀気比19―3国学院久我山)

 敦賀気比の杉田翔太郎一塁手(3年)は九回、右中間への一発でサイクル安打を達成した。「まさか自分ができるとは」。チームが出場した昨夏の甲子園はスタンドにいた。「素直にうれしい」と、くしゃっと笑った。

 3番として6打数5安打7打点。174センチ、74キロの左打者は中距離打者を自負している。あこがれの選手は、難しい球にも対応できるOBの西川(広島)だ。一回の右前安打から4打席連続安打。「後ろにつなぐ」「逆方向」「ライナー性」の三つを言い聞かせて打席に立ち、単打2本に二塁打、三塁打を重ねた。

 初めて気持ちが乱れたのが七回の第5打席。仲間からサイクル安打を意識させられ、力んで左飛。九回は「初心に戻った」。元の3カ条を意識したという。

 この日はいつもの浜風と逆の風が吹き、右翼への打球が伸びた。狙った方向ではなかったというが、自分を見失わなかった背番号3にツキも味方した。(伊藤雅哉