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 少子化が進む東北地方で、学校の統廃合により多くの校歌が消えている。こうした中、校歌を歌い合うコンサートが開かれたり、学校の歴史とともに残したりする動きも出てきた。いま改めて校歌の価値が見直されている。

 歌声が響く中、ステージ上には当時の校舎の様子が映し出される。今月4日に岩手県釜石市であった思い出の校歌コンサート「ふるさとはかまいし」。閉校になった市内の小中学校の卒業生ら約90人がステージに立ち、思い思いに校歌を歌い合った。

 釜石では昭和から平成までに約30校が閉校になった。母校の大松小と大松中の校歌を歌った北村弘子さん(67)は「地域の歴史や風土が歌詞に込められていて、校歌の力ってすごい。またみんなで歌いたい」。

 東北6県の教育委員会によると、公立の小中学校の数は、戦後の最も多かった時に比べて2490校減った。統合で2校の校歌がなくなるケースもある。そんな校歌を記録に残しておこうという動きも出てきた。

 宮城県栗原市では2011年度から、小中学校の閉校記念誌を作り、卒業生や地域の人たちに配っている。市のホームページにも載せ、各校の校歌はネット動画投稿サイトで聴くことができる。同市教委の佐藤新一教育長は「地域の方の愛情が伝承されることを願っている」と話す。

 東日本大震災の被災地で、統廃合を余儀なくされた学校の校歌をCDに残している。宮城県石巻市、東松島市、女川町では、実行委員会が13年に21曲をCDに収録した。日本オーケストラ連盟に加盟する19のオーケストラが演奏し、プロの女声合唱団が校歌を歌った。その後、2校を追加収録した。

 歴史的資料として学校日誌などを調べている宮城学院女子大(仙台市)の大平聡教授は「閉校になると管理者がいなくなり、資料が引き継がれないことが多い。音源や額に納められた校歌の歌詞などを自治体の文化財担当が引き継ぐことも必要だ」と話す。

 統合によって新しい学校が誕生…

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