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 吉野家は、サーロイン120グラムを使った「特撰(とくせん) すきやき重」を14日から売り出す。50万食の数量限定とし、一般の店舗で売る牛肉を使った商品としては最高額となる税込み860円。創業120年の今年は「原点」である牛肉に絞った新商品を相次いで発売しており、「牛肉の吉野家」としてのブランドを高めるねらいがある。

 すきやき重は北米産の高級サーロインを使用し、牛丼の大盛りよりも肉の量が多い。牛丼のタレで煮た肉に特製のすきやきのタレをかけ、生卵を絡ませて食べる。国会議事堂や羽田空港の店舗では和牛を使った「牛重」(税込み1240~1500円)を販売しているが、客から「ほかの店舗でも高級な牛肉を食べたい」との声があり、商品化した。販売期間は1カ月ほどを想定している。

 伊東正明常務は「赤身のサーロインは人気があるが、火を入れすぎると肉がぱさぱさするなど調理が難しい。完成まで1年以上かかった」と話す。

 吉野家ホールディングスは2019年2月期決算で純損益が6年ぶりの赤字に転落した。今年は、牛丼の「超特盛」や糖質を抑えた「ライザップ牛サラダ」など、牛肉に絞った新商品を2カ月に1度のペースで発売。これらが好調で、今年3~7月は吉野家の既存店の売上高が5%増加し、19年3~5月期決算は10億円の黒字となった。(長橋亮文)