【動画】映画「レ・ミゼラブル」の劇中歌「民衆の歌」を歌いながら香港国際空港のロビーを行進するデモ参加者たち
アジアを代表するハブ空港、香港国際空港が2日連続で、機能不全に陥った。デモ隊は香港経済の生命線を「人質」にとり、国際社会へのアピールを強めている。収まるどころかエスカレートする香港の情勢に中国政府のいらだちは募っており、今後の展開は予断を許さない。
「香港加油(香港頑張れ)」「香港を取り戻せ」――。
大勢の若者らが占拠した香港国際空港の出発ロビーでは13日、中国語のほか英語や日本語、ハングルなど多くの言語で書かれたチラシやパンフレットが、到着した旅行者に配られた。
デモ隊の一部がミュージカル映画「レ・ミゼラブル」の劇中歌「民衆の歌」を合唱しながらターミナル内を行進するなど、抗議行動は勢いを増している。
デモ隊が空港を占拠したのは、市民らが何に怒っているのか世界に発信するのが狙いだ。2日連続で参加した50代の女性は「世界の民主主義の国に、香港政府は間違っていると指摘してほしい」と訴えた。
もともと抗議活動の矛先は…