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 ベトナム戦争中の1968年、ベトナム中部旧ソンミ村で住民504人が米兵に殺害される事件があった。村の記念館の展示に、道に倒れてこちらを見つめる幼いきょうだいをとらえた有名な写真がある。長らく、2人は兄と弟で、その後殺されたとされてきた。だが10年にわたり、こう訴えてきた人がいる。「写っているのは私と妹。今も生きている」

 ダダダダダダ。51年前の3月16日朝、6歳だったチャン・バン・ドクさん(57)は25人が銃で殺害される現場にいた。母、妹と田んぼに倒れ込み、身を隠した。腹にけがをした母がドクさんを見つめて言った。「おばあさんの家に逃げなさい。いつもと違う山道を通って。妹の面倒をよくみてね」。気丈だった母の懇願するようなまなざしと声。1歳2カ月の妹を抱き、走った。

 血まみれだった。途中で何度も…

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