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 在宅療養を支援する診療所が福井県永平寺町に完成し、8月から診療を始めた。町内にある福井大学医学部付属病院の医師らが連携し、在宅医療を受ける患者に24時間対応、夜間や休日も往診する。幅広い病気を診る「総合診療医」の育成にも役立てるという。

 診療所は町立で、事業費は県の補助を含む約1億8千万円を計上。福井大学が指定管理者になり、医師2人と看護師3人、事務員3人が配置されている。平日午前は外来診療、午後は在宅患者に訪問診療をする。在宅患者の緊急時には夜間、休日を問わず対応する。

 高齢化や要介護認定者の増加に伴い、在宅医療を必要とする人は今後も増えると見られており、一方で、医師の確保が課題になっている。

 診療所は、在宅医療を支える医師を養成し、福井大医学部の実習や研修医教育の場にもする。付属病院の患者とは違う症状を診察したり、他職種との連携などを学んだりすることで地域医療に役立つ力をつけ、県内への定着を目指す。家族や関係者らが患者への対応を話し合ったり、研修会を開いたりする場にもする。

 所長の楠川加津子医師は「外来から患者に継続的に関わりながら、一人一人に合った在宅医療につなげる。多くの職種の人が立ち寄れる風通しのよい診療所にしたい」と話す。(福宮智代)