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 先の大戦のために海外で亡くなった約37万柱の遺骨が眠る国立千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)で14日、「平和祈願式典」があった。教義や信条の異なる59の宗教団体が加盟する新日本宗教団体連合会(新宗連)の青年会連盟が主催し、約1800人が参加した。

 新宗連は、立正佼成会やパーフェクトリバティー教団などで構成され、1962年から平和祈願式典を開いている。この日は全国から寄せられた折り鶴が奉納され、献灯や献花も行われた。イスラム教などの信者も参列し、それぞれの祈りを捧げた。

 山形市に住む市川佳那さん(28)は高校生の頃から平和学習に参加し、戦争体験者の話を聞いてきた。幼いめいを連れて参列し、「戦後生まれの私たちが次の世代に戦争の恐ろしさを語り継いでいかないといけない。難しいことだと思う」と語った。

 埼玉県深谷市の黒田能章(よしあき)さん(36)は亡くなった祖母から「米軍の機銃掃射を受け、怖かった」と聞き、「ぼんやりとしていた戦争が生々しいものに変わった」という。「今のうちに多くの体験者の話を聞いていきたい」と話した。(西村奈緒美)