[PR]

 ロシア・カザンで23日から開かれる「技能五輪国際大会」にトヨタ自動車の技能者6人が選手として出場する。原則22歳以下の若手が世界中から集まり、ものづくりや作業の腕前を競う大会だ。

 技能五輪は1950年に始まり、現在は2年に一度開かれている。「情報ネットワーク施工」「西洋料理」「ビューティーセラピー」など56の職種で競技がおこなわれ、63の国と地域から1355人が参加する。日本からは42の職種に48人が出る。

 トヨタは職場の核となる人材を育てる目的で66年から参加し、これまで27個の金メダルを獲得している。選手になると現場を離れ、愛知県豊田市の社内施設で訓練に専念する。今回は「車体塗装」「ITネットワークシステム管理」などの6職種に1人ずつが出る。トヨタ技能者養成所の深津敏昭所長は「人工知能の時代になっても基本技能は必要だ。勝てばいいということではなく、人材育成の場と考えている」と語る。

 「自動車板金」で出場する加藤宏基さん(22)は「世界一になり、周囲の人に恩返ししたい」。「試作モデル製作」の松添美海さん(21)は「手加工と機械加工の技能を磨いて、ものづくりの第一線で活躍したい」と話している。(竹山栄太郎)