拡大する田中俊亮さんと長男。保育所から自宅に向かった(画像の一部を加工しています)
「悩みを共有できるパパ友がいない」――。仕事と家庭とのバランスなどに悩む「父親のモヤモヤ」について、朝日新聞などに掲載したところ、一人の父親からこんなメールが寄せられました。「パパ友を作ることが難しい社会が問題」とも書いてありました。どういうことでしょうか。専門家には、背景を読み解いてもらいました。
メールの送り主は、大阪市在住で教材出版社に勤める田中俊亮(しゅんすけ)さん(32)。
何があったのか。話を聞きに行った。
田中さんは、2015年に中国人の妻(33)と結婚。互いに大学院で学んでいた時に知り合ったという。夫婦は共働き。長男はこの夏、2歳になった。
「パパ友がいない」と強く感じるようになったのは、今年の5月、「ワンオペ育児」が始まってからだ。妻は、母親が交通事故に遭ったため、中国に一時帰国した。田中さんは、普段から妻と家事や育児を分担していたが、それでもこたえたという。
拡大する田中俊亮さんと長男。保育所から自宅に向かった=大阪市
長男は、ちょうどイヤイヤ期。ごはんを食べようと誘うと「イヤイヤ」。お風呂に入ろうと言えば「イヤイヤ」。物事がまったく進まなかった。「妻がいれば、『大変だよね』といたわり合えます。でも、1人だとそれができない。しんどい気持ちを共有できませんでした」
おまけに、妻が日本に戻るめど…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:2682文字/全文:3229文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報