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 香港国際空港が政府に対する市民の抗議活動によって混乱していた問題で、空港ロビーを占拠したデモ隊が15日朝までに空港から撤退した。空の便は復旧したが、航空当局などによると、占拠の結果、12日以降の発着便の欠航が1千便を超え、影響人数も10万人を超す見通しという。

 地元の裁判所が14日、空港内でのデモを禁じる命令を出し、空港側は施設内への入場管理を強化した。デモ参加者が最後まで残っていた到着ロビーの一角も15日、「香港に自由を」などと書かれていた立て看板やチラシが撤去されていた。

 一方、15日には2014年の民主化デモ「雨傘運動」の提唱者で、道路を違法に占拠したとする公衆妨害共謀罪などで収監された香港大の戴耀廷・副教授(55)が釈放された。戴氏は「監獄の中での情報は限られていたが、この2カ月、多くの人々が香港の価値を守ろうと犠牲を払ってきたことに私は誇りを感じた。これから苦しく、でこぼこの道が続くだろうが、香港の未来に自信を抱いている」と語った。(香港=西本秀