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 北九州市の私立高校2年生の女子生徒(当時16)が2017年4月、登校中に自殺した問題で、「福岡県いじめによる重大事態再調査委員会」(委員長・田辺宜克弁護士)は16日、複数のいじめを認定する報告書をまとめた。そうしたいじめが自殺の「主原因とは断定できない」との判断も示した。

 報告書によると、同学年の女子グループが、女子生徒を除く形で終業式の写真撮影をしたことや、昼食を一緒にとらなかったこと、LINE上で言い合いになったことなどをいじめと認定した。

 自殺については「学校生活における友人関係のトラブルが何らかの影響を与えたことは否定できない」と指摘したうえで、「友人関係のトラブル以外に家庭問題や部活動の悩みがあるなど複合的な要因が考えられる」とした。

 女子生徒の自殺をめぐっては、学校は当初、「いじめはなかった」との認識を示したが、学校が設置した第三者委員会が、女子生徒の友人の行為の一部をいじめと認定する調査報告書をまとめた。一方で、調査報告書はいじめと自殺の因果関係は否定していた。学校側の調査と遺族の意見に大きな違いがあるため、再調査委が改めて調べていた。(宮野拓也)

自殺の再調査報告に至るまでの経緯

2017年4月 北九州市の私立高校2年の女子生徒が自殺

     7月 学校が第三者委員会に調査を委託

   18年6月 第三者委が友人の行為の一部をいじめと認定する一方で、自殺との因果関係は否定する報告書をとりまとめ

     10月 「福岡県いじめによる重大事態再調査委員会」が「再調査が必要」と知事に答申

     11月 再調査委が調査と審議を開始

   19年8月 再調査報告書とりまとめ