一口に「アフリカ」と言ってもその姿は多様で、変化もダイナミックです。日本人のアフリカに対するイメージはその変化に追いついているのでしょうか。第7回アフリカ開発会議(TICAD)が28日から始まるのを前に、西アフリカ・マリ出身の京都精華大学長ウスビ・サコさんが、流暢な日本語で語りました。
――京都精華大学(京都市左京区)で昨年4月、学長に就きました。
「私は西アフリカのマリ出身です。初めて来日したのは1991年でした。当時と比べると、日本社会とアフリカの距離感は大きく変わったと思います。来日して間もない頃、『アフリカから来た』と話すとよく、『ライオンとか動物と一緒に生活してたんでしょう』『目がよくて遠くまで見えるんでしょう』などと言われたものですよ」
「いやいや、私は眼鏡をかけていましたし、マリの中でも都市部に住んでいたので、野生動物との接触はありませんでした。ライオンを初めて見たのは日本の動物園です。『おお、ライオンってこんなふうに動くんや』って驚いた記憶があります」
――確かに、昔のアフリカのイメージってそうだったかもしれません。
「一口に『アフリカ』といっても、広いんですよ。54カ国あるんで。『アジア』だって、日本もあれば中国もあるし、韓国もある。ベトナムもある。地域として語るときに便宜上まとめる必要があることもわかるんで、しゃあないところもありますが」
――さすがに「ライオンと生活してたのか」なんていう反応はなくなったのでは。
「そうですね。インターネット…
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朝日新聞国際報道部