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 映画「戦場にかける橋」でも知られ、戦時中に旧日本軍がタイとビルマ(現ミャンマー)を結んで建設した泰緬(たいめん)鉄道。過酷な労働現場に動員されて亡くなった連合国軍捕虜らの人生をたどり、記録に残す活動を25年間続けている男性が、タイにいる。

 豪州人のロッド・ビーティーさん(71)。タイ中部カンチャナブリに自分で作った博物館「泰緬鉄道センター」で毎日、一人で集めた元捕虜たちの情報をパソコンに入力している。

 〈ワラン・ロバート 1903年1月6日、豪州ニューサウスウェールズ州生まれ。捕虜としてシンガポールからタイに移動し、豪州・英国人捕虜からなる「Fフォース」(建設作業のグループ名)で鉄道建設作業。43年9月18日、マラリアのため死亡。共同墓地のA15区画に埋葬〉

 「事実を突き詰めて、歴史を伝える。犠牲者の数だけではわからないストーリーがあるんだ」とビーティーさん。英国や日本からも資料を集め、元捕虜たちの人生を調べてきた。ジャングルを歩き、鉄道部品や元捕虜の遺品を探した。そうして集めたデータは、建設に携わらなかった元捕虜も含めて10万人分を超えた。

 活動の原点ともいえる思い出がある。

 24年前、元捕虜の80代の男…

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