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(16日、高校野球 八戸学院光星7―6海星)

 同点の九回、1死満塁。飛球が中堅へ上がる。守る海星の加藤監督は「運が悪かった」。打ったのは、開幕試合で満塁本塁打を放った八戸学院光星の下山だ。「もってるな」。白球は中堅手の前にぽとりと落ちた。運に恵まれたように見えたサヨナラ打。だが、そこには理由があった。

 3球目。内角高めの直球に、思いきり詰まる。ここで光星の強打を支える教えが生きた。「詰まっても押し込め」。右手にぎゅっと力を込める。その分、ちょうど中堅手も内野手も届かないところに打球が落ちた。

 近距離打撃。15メートルほどの距離から投手の本気の球をしこたま打ち込むのが、光星流だ。下山は「普段から詰まることは多い。練習の成果が出ました」と言う。

 チームは3戦連続2桁安打。そして2戦連続で終盤に打ち勝った。「次につながる試合だった」と下山。5年ぶりの8強入りだ。(小俣勇貴

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 ○山田(八) 同点の九回2死無走者から三塁打を浴びるも、後続を断つ。「相手が好機を逃せば、味方の攻撃にいい流れが来ると切り替えて投げた」