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 中国政府が北朝鮮に対する水面下の支援を本格化させている。米やトウモロコシなどの食糧を人道支援として送ったり、北朝鮮が外貨獲得源と期待する観光業の振興に協力したり。後ろ盾を得た北朝鮮は韓国とさらに距離を置き、非核化をめぐる米国との協議を有利に進めようとしている。

 韓国政府関係者や中朝貿易商などによると、中国は習近平(シーチンピン)国家主席が6月に訪朝した後、北朝鮮向けに食糧支援を決定。北朝鮮が主食とする米80万トンを近く船などを使って送る予定だ。トウモロコシを含め総量は計100万トン前後になるとみられる。北朝鮮への食糧支援は国連制裁に抵触しないが、中国政府は支援の内容を公表していない。

 国連世界食糧計画によると、北朝鮮は干ばつの影響で昨年の食用作物の生産量が前年比12%減となり、1千万人以上が食糧不足に陥っているとされる。中国の研究機関も北朝鮮で今年150万~180万トンの穀物が不足すると予測する。

 北朝鮮の苦境に、韓国の文在寅(ムンジェイン)政権は5月、国際機関を通じた計800万ドルの人道支援を発表。米約5万トンを送ろうとしたが、北朝鮮は理由を明かさぬまま支援を拒んでいる。

 北朝鮮はまた、米韓の合同軍事…

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