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 愛知県半田市の職員有志がこの夏、クールビズで着用しているポロシャツ。だが市長のダジャレで論戦がヒートアップしてしまった。争点は、小学生の頃に悩まされた分数だ。

 ポロシャツ姿の職員の背に、「12/2(2分の12)」の文字が見える。背番号かと思いきや、「1ダース」(12個一組)の半分で、「半ダース」と読み、「半田市」を連想してほしいという。榊原純夫市長肝いりのダジャレだ。

 ところが、堀崎敬雄副市長が「12/2は、計算すると6。『半ダース』とは読めない。正しいのは6/12」と異議を唱えた。見渡せば、背中に「12/2」がない職員も。仕事が終われば、「君は市長派か、副市長派か」と論戦に花が咲く。

 市によると、職員が買ったシャツの枚数は計363枚。うち「市長派」は、分数の印刷に追加料金がかかるからか、全体の約1/8、45枚と分が悪い。

 どちらが正しいのか――。数学教師や予備校講師、元国税局職員のお笑い芸人らでつくる「日本お笑い数学協会」(東京都渋谷区)副会長の横山明日希(あすき)さん(31)を訪ねた。協会は出張授業やイベントなどを通じて各地で数学の楽しさを伝えている。著書『笑う数学』には、「キスするのに最適な身長差を三角比で求めてみた」「(円錐(えんすい)形グラスでの)ビールの黄金比」などユニークな話題が満載だ。

 半田市の論戦について「一笑に付してもらってもいいので」とダメ元で取材を申し込むと、「まさに僕たちの仕事」と快諾してくれた。

 横山さんはホワイトボードに考え方を整理する。

 1ダース=…

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