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 地元で「肥後の三馬鹿騒ぎ」と言われている熊本県高森町の風鎮祭が17日、町中心部で始まった。祭りの中で演じられる「にわか」は今年、国選択無形民俗文化財となり、記念の上演も企画されている。

 風鎮祭は五穀豊穣(ほうじょう)を願って江戸時代に始まったと言われる。移動舞台を使い、数人の登場人物が時の話題や町の話をネタに滑稽なやりとりを展開する「にわか」はメインイベントの一つ。17日夜は、5地区の若者が道ばたに舞台を止めては、行き当たりばったりの進行でそれぞれの作品を披露。とんちんかんなやりとりの末、見事なオチで締めくくると、観客は大喝采を送った。今年だけの企画として、祭りの実行委員会が公募した台本コンクールの入賞作品も演じられた。

 にわかは18日夜も午後7時から街中各所で演じられる。午後8時半からは各地区が自信作を競う「にわかコンクール」に加え、昭和時代のにわかを担った往年の演じ手たちによる「レジェンドにわか」も予定されている。

 祭りのもう一つのメイン行事で、ちょうちんの脚やおわんなど様々な日用品を組み合わせて動物や昆虫などを制作した「造りもん」を引き回す「山引き」も18日午後3時からある。今年はカサゴや竜など13基が登場する。(後藤たづ子)