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 インドネシアのジョコ大統領は16日、国会での年次教書演説で、首都をジャカルタからカリマンタン(ボルネオ島)へ移す方針を表明した。具体的な移転先は明らかにしなかったが、同島各地ではすでに、発展の起爆剤になるとの期待が高まっている。

 「この歴史的瞬間が誇らしい。国会議員そしてすべての国民から、カリマンタンへの首都の移転について承認をいただきたい」

 ジョコ氏が演説でこう述べると議場から拍手が起きた。移転計画は4月末に閣議決定済みで、この日は国会で初めて提案された。

 計画では、国会や中央省庁をカリマンタンに集め、ジャカルタは経済の中心として活用する。年内に移転先を決め、遅くとも2021年に開発を始め、24年に移転を始める予定だ。

 移転の狙いについて、ジョコ氏は「東から西、北から南まで発展すべきだ」と述べ、ジャワ島のジャカルタに一極集中した現状の是正にあると説明した。ジャワ島には人口2億6千万人の57%が暮らし、渋滞や環境汚染が深刻。島外との経済格差も広がっている。

 カリマンタンを選んだのは、同国の中心に位置し、国是「多様性の中の統一」にふさわしいからだ。ジョコ氏は「首都は国のアイデンティティーの象徴」とも演説で述べた。カリマンタンは人口が総人口の7%で、自然災害も少ない。

 日本の国土の1・4倍の広さがあるカリマンタンのどこに移転するのか。政府関係者によると主な候補地は3カ所。ジョコ氏はこの日、具体的な移転先は明かさなかった。

 4月の大統領選で再選したジョコ氏は、大票田のジャワ島での「貯金」で競り勝ったが、所属する闘争民主党はジャワ島以外での党勢の弱さが課題になっている。そのため、移転計画には「ジョコ氏のレガシー(遺産)作りに加えて、政治的思惑もあるだろう」とある駐在外交官はみる。

 首都移転は歴代大統領が提案しては立ち消えになってきた経緯がある。ただ、国会では与党陣営の議席数が多数派で、これまで大きな反対論は出ていない。

■経済効果「計り知れない」、課…

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