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(16日、高校野球 中京学院大中京9―4東海大相模)

 八回。4点を追う東海大相模打線の前に、193センチ、103キロの大型右腕が立ちはだかった。中京学院大中京の赤塚健利(3年)だ。5番手で登板し、2試合連続で好救援した。

 「投球の9割が直球」と赤塚本人が話すように、この日も得意球で“ぐいぐい”押した。先頭の6番打者を140キロで三飛、続く7番打者を144キロで空振り三振。2死後に二塁打を打たれたが、次打者を144キロで遊ゴロに打ち取った。九回は2死一、二塁とされたが、最後の打者も144キロの力のある直球で遊ゴロに抑え、勝利に貢献した。

 高校に入った当初の直球の球速は120キロ台。ただ、練習を重ねるにつれて、恵まれた体格をどう生かしたら、球に力が伝わるかがわかってきたという。変化球はほぼ投げない。「落ちる球を覚えようと思ったけど、ほとんど落ちなかったから断念した」と赤塚。だからこそ、「直球で抑えるスタイルを貫こうと思った」。

 初戦となった11日の北照戦では2番手で登板し、自己最速を2キロ更新する148キロを計測するなど、2回3分の1を1失点。この試合は37球を投げ、変化球は2球のみ。「らしさ全開」の投球を披露した。

 そして、この日の東海大相模戦でも31球を投げて、変化球は1球だけ。試合後、赤塚は「短いイニングを全力で投げきることができた」と笑顔を見せた。

 憧れの存在は「火の玉ストレート」で知られる阪神の藤川球児だ。「いつか150キロを出したい」。直球で生きる男が、マウンドで仁王立ちする。(辻隆徳)