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(17日、高校野球 履正社9―4高岡商)

 「どんな投手がきても、対応するだけ」と、履正社の主将・野口。言うのは簡単だが、この打線は有言実行できる。

 この日の高岡商の先発は、横手投げの荒井。直球がシュートぎみになる。その「対応」がポイントとみたチームは、「甘い球を中堅方向に意識して打つ」と方針を立てた。

 三回、1点を先取し、なお2死一、二塁。右打席に野口が立った。5球目の直球は、引っ張りたくなるような高めにきた。だが、引きつけて逆方向へ。速い打球が右中間を破る。2点適時三塁打となった。

 本当は「引っ張るのが好き」。だがこの場面は、「勝つために最善のバッティングをした」とさらり。

 履正社が荒井から放った13安打のうち、中堅から逆方向への安打は10本だった。1、2回戦は本格派を打ち崩し、今回は軟投派を攻略。的確な対応力を発揮し、夏の甲子園で初めて8強入りした。(辻隆徳)