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 国連人権高等弁務官事務所が7月、政情不安が続く南米ベネズエラの人権問題についての報告書を発表した。食料や医薬品などの不足による人道危機とともに指摘されたのが、政権による言論弾圧だ。マドゥロ政権は「うそ偽りに満ちた報告書」と批判する。実際に何が起きているのか。弾圧を受けた人々や、政権派民兵、特殊部隊関係者らに聞いた。

ゴム弾で頭撃たれ

 「血がドクドクと流れ出し、もう死ぬんだと思った。両親やチリにいるきょうだい、ペットの犬のことまで思い出した」

 ベネズエラのネットメディアで働くグレゴリー・ハイメ記者(27)は5月、デモの現場で中継中に国家警備隊に銃撃された。

 野党リーダー、フアン・グアイド国会議長が4月30日、軍などに決起を呼びかけた。翌5月1日も、呼応した市民による反政権デモが続いた。ハイメさんはカラカス市内で抗議デモの取材に向かった。

 午後5時ごろだった。10人ほ…

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