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 太平洋戦争末期の1945年8月、2500人以上が犠牲になった豊川海軍工廠(こうしょう)空襲をテーマにした小説「ハイネさん」の朗読劇が24、25両日に愛知県豊川市音羽文化ホールで上演される。工廠で働く女学生が登場する物語を演じるのは、同年代の高校生を含む市民だ。

 「ハイネさん」は豊橋市在住のフリーライター住田真理子さん(58)が2017年に出版した同タイトルの単行本に収録された1編。本を読むことが好きな高等女学校の生徒・波子は、東京からの転校生・拝音(はいね)と親しくなる。2人を結びつけたのは「敵性文学」と見なされていた西洋文学。動員学徒として海軍工廠で働きながら、ひそかに海外の名作を楽しんでいた2人に空襲の日、45年8月7日が近づく――。

 映画監督で演出家の深作健太さん(46)が朗読劇の構成と演出を担当する。小説を読んだ深作さんは「等身大の女学生の姿と空襲の事実を、現代の人にもわかりやすく表現した物語」と受け止めたという。

 朗読劇では、海軍工廠空襲と数…

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