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 性同一性障害で性別を変えたことを勤務先の病院で同意なく明かされ、同僚らの言動で精神的な苦痛を受けたとして、大阪市の女性(48)が30日、病院を運営する医療法人に慰謝料など約1200万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こす。女性側代理人の弁護士らによると、他人の性に関する情報を同意なく明かす「アウティング」をめぐる訴訟は珍しいという。

 女性側代理人の仲岡しゅん弁護士(大阪弁護士会)によると、原告は男性として生きることに違和感を覚え、20代で性別適合手術を受けた。2004年に性同一性障害特例法に基づいて戸籍の性別を女性に改め、05年に家裁に申し立てて名前も変えた。13年10月、大阪府内の病院で看護助手として働き始めた。

 訴状によると、原告は働き始めて約2週間後、看護部長から「元男性」と明かしていいかを聞かれ、「すでに戸籍も体も変わっているし、必要はないのでは」と伝えた。しかし、医療に携わる者同士だから問題ないとして、同僚たちの前で明かされたという。

 その後、同僚らから、原告が女性更衣室を使うことを「気持ち悪い」などと言われた▽体を見せるよう求められた▽結婚して夫の姓に変わった際、中傷された――などと主張。こうした行為による精神的苦痛が積み重なり、原告は今年2月、病院6階から飛び降り自殺を図り、肋骨(ろっこつ)やかかとを骨折したという。

 原告側は「本人の意に反して性別変更を明かすことは許されず、従業員への適切な指導も怠った」と訴えている。病院側代理人の弁護士は「損害賠償請求や提訴の予告を受けておらず、主張を把握していない」などとしている。(大貫聡子)

■「アウティング」防止、国…

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