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 香港の「逃亡犯条例」改正案の撤回などを求める市民ら数万人が17日、中国本土から来る観光客が多い香港の九竜半島・紅●(●は石へんに勘〈ホンハム〉)周辺でデモ行進を実施した。中国は香港との境界付近に人民武装警察部隊を集結させるなどして圧力を強めているが、抗議活動の収束には向かっていない。

 デモに参加した大学生の男性(24)は朝日新聞の取材に「武警のことは心配だが、米国など国際社会の目があるので、現実的には介入の可能性は高くないだろう」と期待する。別の女性(25)も「『介入するぞ』という脅しだろうと思う。中国が介入すれば、(香港の高度な自治を保障した)一国二制度を自ら壊すことになる」と述べた。

 中国政府は「テロリズムの兆候」があるとして、香港の抗議活動を非難。これについて地元の女性(55)は「全く同意できない。我々が誰かを殺したとでもいうのか」と反発した。

 デモ行進が行われた紅●は、中国広東省広州と香港を結ぶ電車の発着駅があり、香港の陸の「玄関口」にあたる。中国本土からの観光客が乗った大型バスが狭い路地に停車する影響で、渋滞や騒音がひどいとして、本土に複雑な感情を持つ住民が少なくないという。一部のデモ参加者は親中派政党の施設に卵を投げつけるなどした。デモ終了後、1千人規模の若者らが繁華街、旺角(モンコック)の警察施設を包囲し、抗議した。

 一方、親中派団体も17日、香…

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