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 めがねフレームの製造で有名な福井県鯖江市で、目の健康や、めがねの大切さをPRする「眼育(めいく)」プロジェクトが進んでいる。2019年度は子供の視力異常を見つけるためのスクリーニングキットを開発した。保育士らにも子供の目に関心を持つようPRしていく。

 鯖江市は15年度以降、3歳児健診時に屈折検査をし、大人にも健康講座で目の体操を普及させるなど目の健康づくりを推進してきた。17年度には「食育」からヒントを得て一連の取り組みを「眼育」プロジェクトと名付けた。

 今年度開発したキットは、市の動物レッサーパンダをデザインしたもので、新潟医療福祉大の石井雅子教授が監修した。片方の目の部分だけ穴があいたレッサーパンダのお面と、「C」の形をした紙製のしっぽが入っている。

 子供がお面をかぶり、視標の輪の切れ目をしっぽを使って答えることで、遊びながら視力のチェックができる。

 石井教授によると、子供の視力は8歳ごろまであるとされる視覚の感受性期間に、見る経験を通して発達し、就学前には大人とほぼ同じ視力に達する。このためできるだけ早く異常を見つけ、感受性期間に治療につなげることが重要だという。

 キットは、視力検査のある3歳児健診と就学時健診の間の4~5歳でも保育園などで異常に気づいてもらおうとつくられた。7月27日には福井市の仁愛女子短期大学で、石井教授が幼児教育学科の1年生約100人に特別講義をし、視力の発達の仕組みや視力の不良を早く発見する大切さを説明した。

 キットは今年度、鯖江市内のモデル保育園で目の大切さを教える紙芝居や絵本とともに使われる予定だ。石井教授は「周りの大人が、子供の目の見え方に関心を持って欲しい」と話す。(福宮智代)