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 慰安婦問題や昭和天皇などを題材にした作品が物議を醸し、中止に追い込まれたあいちトリエンナーレの企画展「表現の不自由展・その後」。抗議と脅迫、政治家の“介入”――。この混乱は、日本社会の表現の自由に何を投げかけているのか。結局、企画展で何を問いたかったのか。津田大介さんがインタビューに応じた。

 ――開幕3日で展示を中止するという判断をしましたね。作家から発表の場を、観客から鑑賞の機会を奪った形になります。正しい判断だったと思いますか。

 「そう選択せざるを得なかったと思っています。企画展の関係者などに十分な説明をしないまま判断したことは、暴力的な行為であり、批判されても仕方ないことです。ただ、現場の職員が危機的な混乱に陥っていたことと観客の安全を考えれば、緊急的にあの手段を選ぶしかなかったと思います」

 ――危機的な混乱、ですか。

 「大量の抗議や脅迫の電話によって現場の組織機能が失われ、トリエンナーレとは無関係の組織にまで同様の電話が殺到して文字どおり悲鳴があがっていました。さらにガソリンを使ったテロを示唆する脅迫ファクスまで届き、このまま続けたら本当に死人が出るのではないかと思いました」

 「恫喝(どうかつ)と呼ぶべき電話も多く、家族に危害を加えると脅されたスタッフや、実名をネットでさらすと言われたスタッフもいました」

 ――ガソリン缶を持って行くと脅した疑いで容疑者が逮捕されたのは中止発表の4日後でした。それとは別に、幼稚園や小学校などにガソリンをまくと予告するメールも届いていますね。

 「はい。こちらの犯人はまだ逮捕されていません」

 ――中止について謝罪した今月3日の会見で、リスクは想定していたが想定を超える事態が起きた、と言いました。批判や攻撃が増大した原因は何でしょう。

 「三つあったと思います。一つ…

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