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 北茨城市のJR磯原駅周辺で18日にあった市民夏まつりで、東京芸大の学園祭「芸祭」で披露された名物神輿(みこし)が初登場した。ゾウが「八角堂」を背負った造形で、沿道の市民らを楽しませた。

 神輿は発泡スチロール製で高さ約3メートル。頭が三つのゾウが「八角堂」を背に叫ぶ姿をデザインした。市の幹部職員らが神輿を担ぎ、その周りで20人の学生がにぎやかにパフォーマンスを繰り広げた。

 市内には芸大の前身・東京美術学校の設立に貢献した岡倉天心の設計で建てられた名所「六角堂」があるが、学生のリーダーで建築科2年伊勢巧さん(20)は「末広がりの八をとって八角堂を背負わせた。祭りの前に見学したら似ていて、その景色のすばらしさにびっくりした」。

 市は天心のゆかりの地として芸術による街づくりを進めている。昨年9月、ユニークな造形物が勢ぞろいする「芸祭」神輿パレードで、「岡倉天心・北茨城市長賞」を創設。受賞した神輿を翌年の夏祭りに招待することにした。担ぎ手の1人になった豊田稔市長は「芸大とゆかりのある北茨城を多くの学生に知ってもらい、将来の創作の地に選んでほしい」と話した。(小松重則)