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(18日、高校野球 明石商7―6八戸学院光星)

 明石商と八戸学院光星は、どっちもしぶといチームです。予想通り、ええ試合になりましたね。

 明石商とは毎年のように練習試合をやっています。狭間監督は明徳義塾中(高知)の監督やったでしょ。軟式野球のええ面を、高校野球にとり入れています。三塁走者を走らせて打つような作戦は、ぼくらではあまり使わない。3回戦で決まりましたよね。

 守りもしっかりしています。やっぱり基本は守りなんです。守って守って、しぶとく勝つ。そんな野球を、ぼくは箕島(和歌山)の尾藤公監督から教わりましたし、盗みました。

 だけど、なかなか勝てんかった。夏の和歌山大会でようやく勝ったのが、6度目の対戦となった第73回大会(1991年)の3回戦。2―1から九回にスクイズを決めて3―1で逃げ切りました。スクイズを高めに外されても決める練習を徹底的にやったんです。打者は投手やったけど、高めのボール球を見事にバットに当ててくれました。

 それまで悔しい思いを重ねながら学んだんです。箕島に何としても勝ちたい。そんな思いでとった3点目でした。

 明石商の狭間監督もそうやと思います。地元の期待を背負って昨年夏に初出場したけど、1回戦で同じ八戸学院光星に8―9(延長10回)で競り負けた。その雪辱を果たした。エースの中森君をギリギリまで登板させなかったのも、今後の戦いを見据えてのことでしょう。

 八戸学院光星もさすがの戦いでした。ぼくは甲子園で2度対戦しています。仲井監督もタイプの違う複数投手を育て、上手に使ってしぶとい野球をします。この大会もエースの山田君を後ろに置く戦いがうまくいっていた。最後のミスが残念でしたが、この悔しさでまた強くなるんやないでしょうか。(智弁和歌山・前監督)