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 白熱の準々決勝4試合が終わった後も、甲子園の土と芝生を管理する阪神園芸の作業は約1時間続いた。「15日の雨でようやく土の状態も落ち着いた」。金沢健児・甲子園施設部長は穏やかな表情で言った。

 7月下旬から、まとまった雨が降らなかった。金沢さんのメモによると、27日に5ミリ程度降っただけで、それ以前は22~23日に25ミリだったという。「どんなに水をまいても、自然(雨)の量とは比較にならない」と金沢さん。しかも連日の猛暑だ。どうしてもグラウンドが乾いた前半戦は、内野手の前でゴロが大きくはねるシーンも見られた。

 台風の影響で中止となった15日の翌日は、応急措置をして試合を行い、試合後と翌朝の作業で、しっとりとした、甲子園らしい黒土がよみがえった。

 休養日をはさんで、残り3試合。「準決勝に雨があるかもしれないが、基本的には、いい状態でプレーしてもらえると思います」。金沢さんのお墨付きを得たグラウンドが、4校の球児を出迎える。(編集委員・安藤嘉浩