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 「ミラクル中京」をもっとみたい――。甲子園で春夏通じて初めて4強入りした中京学院大中京(岐阜)の地元が沸いている。終盤に逆転する試合が続き、学校に全国から激励が殺到。20日の準決勝を前に、商店街には応援ポスターも張り出された。

 「見ていて感動した」「今からチケットは手に入るのか」

 18日の準々決勝直後から学校には激励の電話が相次ぐ。岩手県や静岡県からも寄せられ、19日までに150件超。名前が似ている中京大中京(愛知)の生徒の保護者からの応援メッセージもあったという。

 準決勝に備えて、進学のための講習会を予定していた19日と20日を臨時休校とした。観戦希望者も増え、20日は生徒約400人が甲子園に駆けつけるという。

 甲子園では2回戦で北照(南北海道)、3回戦で2015年夏優勝の東海大相模(神奈川)、準々決勝で16年優勝の作新学院(栃木)を相手にいずれも七、八回の集中打で逆転。作新学院戦では1点を追う八回に満塁本塁打を放ち、劇的な勝利を飾った。

 「がんばれ! 中京学院大中京」

 瑞浪(みずなみ)市役所は19日、準決勝を応援するパブリックビューイング(PV)会場で設置する横断幕を作成した。PVは初戦に次いで2度目。JR瑞浪駅近くの地域交流センター「ときわ」で開催する。広報担当の奥谷輝久さん(43)は「地元高校初のベスト4とあって、卒業生でなくてもみんなの気持ちが高まっています」。

 JR瑞浪駅前の商店街には「ミラクル中京高校 めざせ全国制覇!!」のポスターも。瑞浪市商店街連合会が19日に100枚作って配布した。印刷会社を経営する有賀和秋会長(63)によると、野球部は毎年地元のイベントの会場設営を手伝っているという。「今年の強さは神がかり。ぜひ優勝して欲しい」と期待を寄せる。野球部員も訪れるという「加登屋(かどや)食堂」では、チームの活躍に刺激されて、勝利の願掛けのために名物「あんかけカツ丼」(750円)を注文する客もいるという。

 同校の卒業生で、JR瑞浪駅前で靴店を営む水野雅子さん(64)も母校の快進撃に喜ぶ。学校や野球部を応援する出入り業者の集まり「中京会」のメンバーで準々決勝は甲子園で応援した。中京会の設立に力を注いだのが父弓男さん。野球への情熱は人一倍強かった。「1月に91歳で亡くなったが、天国で喜んでいるはず。『もうちょっと生きていたかった』って思っているかもしれない」

 水野さんは準決勝は仕事の都合でテレビで観戦する予定だ。「試合時間は仕事にならないでしょうね。これまでの戦いのように終盤に奇跡を起こせるよう願っています」(吉田芳彦、藤田大道、土井良典)