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 本格派右腕・奥川恭伸を擁する星稜と対戦する中京学院大中京は休養日となった19日、大阪府吹田市内で調整した。

 調整場所はグラウンドではなく、宿舎から歩いて1~2分、高速道路の高架下にある狭い公園だった。縦横で30メートルほど。中央に道路を支える大きな柱があり、滑り台や鉄棒など遊具が備えられた、「近所の公園」。これまでも3回戦の東海大相模戦、準々決勝の作新学院戦を前に体を動かしており、選手からは「必勝公園」と呼ばれている。

 調整法も独特だ。選手はシャツに短パン姿。全体練習では球を一切使わなかった。最初は軽く走り、その後はスキップやサイドステップなどで体の「キレ」を培うトレーニング。その後は捕球姿勢をとってから、タオルを使って腕を振る「エア」送球。自らの良いイメージを体に植え付ける意味があるという。

 打撃では星稜・奥川の速球に目を慣らすためにバドミントンのシャトルにひもをつけて高速回転させ、目だけで追った。球に体勢を崩されないための試みだという。練習は計1時間ほどだった。

 社会人のNTT西日本でも指揮を執った橋本哲也監督は「グラウンドで150キロの球を打とうとすると、意識し過ぎて崩れてしまう」。それよりも狭いが、縁起のいい場所で、さらに自らの良いイメージを作ることを優先させた。

 主将の藤田健斗は「グラウンドでやらなくても不安はない。必要なことは今日、すべてできた」と自信を見せた。作新学院戦で満塁本塁打を放った元謙太は奥川対策について、「勝負を焦ることはないと思う。じっくり球を見極め、球数も投げさせ、疲れた時の甘い球を仕留めたい」と語った。(有田憲一)