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 鳥取県出身で京都市在住の漆芸作家、浅井康宏さん(36)の制作を支えるのは、実家の倉吉市で父親の清明さん(68)が育ててきた漆の木だ。高校生で出会った蒔絵(まきえ)に夢中になって約20年。成長した木から採取した漆を使うようになり4年目。漆の木や家族をそばに感じながら制作を続ける。康宏さんは「漆の漆黒は、愛さずにはいられない色。20年、楽しくてたまらない」と話す。

 8月上旬の漆畑。清明さんが漆の幹に細いカンナを入れると、乳白色の樹液がじわっと染み出た。へらで集めて器に収める。幹には、そうして刻まれた「漆搔(か)き」の跡が、背比べの柱の傷のように並ぶ。太い幹に新しく傷をつける時は、「もっと、じゅわっと、噴き出てくる感じ」という。

 漆搔きをするのは、6~9月。7月中旬ごろまで「初漆(はつうるし)」、8月下旬ごろまで「盛(さかり)漆(うるし)」、その後は「末漆(すえうるし)」といい、透明度や乾きやすさなど性質が違う。「漆搔きは4日おき。木をいたわりながら、大事にとる」と清明さん。1シーズンに1本の木から約200グラム採取でき、樹液を採りきった木は伐採するという。

 約200本ある漆の木は清明さ…

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