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 群馬県草津町の国立ハンセン病療養所「栗生楽泉園」で、かつて患者を監禁した懲罰施設「重監房」。その撤廃などを訴えた患者らが国と交わした文書が、園内にある重監房資料館で、今秋にも公開される予定だ。重監房の真相究明のために、重要な資料だという。

 この文書は「回答記録」。B4判の薄紙2枚がホチキス留めで束になっている。1947年に、当時の厚生大臣代理が、ハンセン病患者らの訴えに対して回答したとされる。

 「特別病室(一切の監禁施設)撤廃」などと記され、重監房が使用停止されるきっかけとなった患者らの訴えを、ほぼ認めた内容だ。「癩(らい)は伝染力が微弱なることを認める。政策による一般世人に恐怖観念を与へるが如きことは断じてやらない」との記述もある。だが、国による患者の隔離政策は、96年のらい予防法廃止まで続いた。

 重監房資料館の主任学芸員の北原誠さん(64)は「この時点で隔離政策に意味がないことは分かっていたはず。なのに、患者の差別につながる法律の撤廃が遅れたことは大きな問題」と指摘する。公開される回答記録は、記者らに配るためにペンで書かれたものを、カーボンで複写した1枚とみられている。

 元新聞記者で作家だった瀬木悦夫氏の遺族が、遺品を整理していた際に見つけ、資料館に寄贈した。瀬木氏は著書に、重監房を取材してまとめた実話小説「特別病室」もある。この「特別病室」の初版本も寄贈された。資料館によると、国内に現存する初版本は少なく、公開を検討しているという。

 資料館の黒尾和久部長(58)…

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