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(20日、高校野球 星稜9-0中京学院大中京)

 星稜の先発は、最速154キロ右腕の奥川恭伸(3年)。3日前の智弁和歌山との3回戦で延長14回1失点、23奪三振を記録したとき以来の登板となったが、「準々決勝はみんなに助けてもらって休むことができた。まだ万全ではないが、投げられる状態」。その言葉通り、エースらしい投球をこの日も見せつけた。

 一回、先頭打者に安打を許したが、落ち着いていた。簡単に2死とし、4番の藤田には128キロのスライダーで空振り三振。これで波に乗った。二~六回はひとりの走者も出さないほぼ完璧な投球。七回の攻撃では2点適時二塁打を放つなどバットでも活躍。この回リードを9点に広げ、八回から2番手の寺沢にマウンドを譲った。「高校では初めて」という左翼のポジションで勝利の瞬間を迎えた。

 この日の最速は153キロ。試合後、奥川は「まだまだ球が浮いたり、ボール先行になってしまった」と反省しきり。それでも7回を投げて被安打2、10奪三振、無失点。22日の決勝へ向けて「すべてを出し切って、後悔がないようにしたい」。大会屈指の右腕が最後の一戦を見据えた。(辻隆徳)