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 赤ワインといえば常温で――。猛暑が続くなか、そんなイメージを覆すように、冷やしたり氷を入れたりして味わうタイプが人気を呼んでいる。

 「白はもちろん赤も冷えてます」。ワイン専門店のワッシーズ中之島店(大阪市北区)は昨夏に続き、のぼりを店先に掲げた。冷やすことがおすすめの赤ワインを8種類ほど選び、通常より低い6度に温度を設定した冷蔵庫に並べている。

 シニアソムリエでもあるワッシーズ社長の鷲谷良亮(わしたによしあき)さんによると、赤ワインの適温は一般的に14~16度。「常温」とは本来、欧州の地下貯蔵室の温度帯を指すが、日本では誤って解釈しているケースが目立つと指摘する。とくに夏の室温は冷房をつけても25度前後となることが多く、「体が爽快感を求める夏は、通常より温度を下げた方がいい赤ワインもある」。渋みが弱めであれば、冷やしてものどごしがよい。果実味や酸味もあるタイプも向いているという。

 サントリーは6月、氷を入れて飲む赤ワイン「カルロロッシ ICE レッド」(720ミリリットルで参考価格700円)を売り出した。オレンジの香りを加えるなどし、氷を入れてもしっかりした味になるようにした。同社は3年前から「氷と楽しむおいしいワイン。」(同500円)シリーズとして、「濃い赤」「濃い白」などを投入。猛暑続きで、今夏(6~7月)の販売数量は、昨年の同時期よりも2割増えた。

 サントリーの広報担当者は「最近はハイボールやサワーなど氷入りのお酒が人気のため、若い人を中心に氷入りワインも受け入れられているのでは」と話す。(金本有加)