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 学校行事の林間学校や移動教室で山を歩いた経験のある人は多いはず。でも、「中学生で北アルプスに登った」という人は少ないのではないでしょうか。50年にわたり登山を続ける学校が京都にあると聞き、同行しました。参加してみると、エベレストに9回も登頂した山岳ガイドが同行する本格的な登山でした。

50年以上続く唐松岳登山

 その学校とは京都市左京区にある私立の同志社中学校。めざすのは、白馬岳(しろうまだけ)(標高2932メートル)などが連なる北アルプス・後立山(うしろたてやま)連峰の唐松岳(からまつだけ)(2696メートル)です。今年は7月下旬~8月上旬、2年生8クラスが4期に分けて長野県白馬村のホテルに泊まり、「唐松キャンプ」と題して3泊4日で実施されました。

 同志社中が唐松岳の「キャンプ」を始めたのは1968年にさかのぼります。以来、毎夏に白馬村を訪れて登山を続けてきました。その実績から、50回を数えた2017年に村から感謝状が贈られたほどです。

 昨年までは全員が唐松岳の山頂まで登っていましたが、今年は安全面などを考慮し、山頂まで行くコースは選択制となりました。私が同行したのは7月23~26日の第2期。2クラスのうち、男女24人が山頂をめざしました。

エベレスト9回登頂のガイドが同行

 一行は教員のほか、地元のガイドらが引率します。特筆すべきは、世界最高峰のエベレスト(8848メートル)に日本人最多となる9回の登頂歴を持つ山岳ガイド倉岡裕之さん(58)が同行することです。

 倉岡さんはプロスキーヤー三浦雄一郎さんが80歳でエベレストに登頂した遠征や、今年1月に86歳で挑んだ南米最高峰アコンカグア(6961メートル)の遠征に、登山の中心となる登攀(とうはん)リーダーとして参加しました。仕事は海外中心のため、国内でのガイドは「1年間でここだけ」という倉岡さん。知人ガイドの縁で数年前から参加しているのですが、生徒たちにとっては貴重な機会です。

■残雪、ライチョウ、高山植物……

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