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 トランプ米大統領が、北極圏にあるデンマークの自治領グリーンランドを買収する構想を持っていることが明らかになった。しかし、デンマークのフレデリクセン首相は「売り物ではない」と拒否。これに腹を立てたトランプ氏は20日、来月に予定した同首相との首脳会談を延期することを明らかにした。

 米メディアによると、ロシアや中国が北極への進出をうかがう中、トランプ氏は周囲にグリーンランドを購入する方法があるか、検討するよう話したという。不動産ビジネスに関わってきたトランプ氏は、19世紀に米国がロシアからアラスカを購入したような成果にしたい考えもあるとされる。トランプ氏も18日、記者団に「戦略的に興味がある。デンマークと少し話してみよう」と買収構想を認めた。

 ところが、フレデリクセン首相は「グリーンランドは売り物ではない。トランプ氏が真剣に検討していないことを強く願う」と売却を否定した。

 これに対し、トランプ氏は20日にツイッターで「フレデリクセン首相は、グリーンランドの買収について話し合う気が無いと語った。2週間後に予定した首脳会談を延期する。首相がとても率直だったので、両国にとって多大な費用と労力を無駄にすることが避けられた」と皮肉り、不快感をあらわにした。(ワシントン=土佐茂生)