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 伊勢神宮(三重県伊勢市)のおひざ元、「おはらい町」に客引きをしない人力車屋がいる。率いるのは24歳の若き親方だ。創業から2年たち、人力車が走る光景が門前町に定着したが、そこには陰の努力があった。

 「では、参りましょう!人力車光勢(みつせ)屋、大名道中、よっしゃ、参ります」

 伊勢神宮内宮(ないくう)前。威勢のいい声を飛ばして出発の合図を送るのは、前田光明さん(24)だ。人力車屋「光勢屋」を2017年6月に創業。親方として、10~60代の車夫7人をまとめている。

 観光スポットの観光おはらい町やおかげ横丁を巡るほか、人も車もほぼ通らないような自然豊かな道を回るコースもある。1日で30件ほどの依頼があり、3台の人力車はフル回転だ。

 前田さんは兵庫県豊岡市出身。大学を中退後、2年間ほど国内外を旅した。旅暮らしを続ける中で「日本文化を象徴するような仕事をしたい」と考え、伊勢で人力車をしていた知人の誘いに乗った。

 だが、所属した人力車屋は、集客が伸びず、1年ほどで撤退してしまった。

 その後、多くの業者がひしめく東京・浅草などで修業を重ねるうち、「客引きをしない」営業にたどりつき、伊勢で再起を図った。

 「光勢屋」は自分から観光客に…

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