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 戦争が終わってしばらく経った1946年6月、海外から日本に引き揚げる人たちのための病院船で勤務していた日本赤十字社千葉県支部の看護師4人が、長崎県の佐世保港で亡くなる事故があった。日赤の中でもほとんど知られていなかったこの悲劇を、同支部総務課長の津田直人さん(52)が今、掘り起こそうとしている。

 津田さんの調査によると、亡くなったのは宍倉みなさん(当時28)、春上春枝さん(23)、水戸部照子さん(21)、木村信子さん(17)。支部から派遣されて、引き揚げのための病院船「VH001号 アルニタ号」で勤務していた。

 46年6月28日に中国の大連から佐世保に到着。船は沖合にとどまって、引き揚げ者を上陸させたあと、看護師らは桟橋までの連絡船「藤栄丸」に乗った。だが、航行中の午前9時40分ごろ、強風のために突如転覆沈没し、支部の4人を含む看護師ら13人が亡くなった。

 調査を始めたきっかけが、92…

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