[PR]

医の手帳・舌がん(2)

 舌がんの診断は、診察、組織診断、画像検査を行い、病期を決定します。

 「診察」では、どのような症状がいつからあったか、お酒やたばこの量などを聞き取ります。

 次に視診と、触診を行います。口の中に光をあてながら舌を直接観察して、がんが疑われる部分の大きさや形を確かめます。粘膜に白い斑点ができる白板症などの異常の有無や、虫歯やインプラント、かぶせ物の状態なども確認します。さらに、口の中に指を入れてがんがあると疑われる部分に直接触れ、大きさや硬さ、広がりを調べます。首をさわって、リンパ節の腫れがあるかも確かめます。

 「組織診断」は、疑わしい組織の一部を採取し、顕微鏡で詳しく観察する検査です。がん細胞の有無や、がんがどのような種類の細胞から発生しているか、がん細胞が正常な細胞と比べてどのくらい異なっているかを調べます。

 「画像検査」には、超音波検査、CT検査、MRI検査、PET検査、上部消化管内視鏡検査があります。超音波検査は、超音波の反響を利用して、腫瘍(しゅよう)の位置や大きさ、分布などを調べます。CT検査ではX線を、MRI検査では磁気を利用して体の断面を描き出し、がんの広がりや大きさを調べます。

 PET検査は、がん細胞がブドウ糖を多く取り込む性質を利用して、がんの広がりを調べる検査で、一般的にはCT検査を併用したPET―CT検査を行います。上部消化管内視鏡検査は、内視鏡で食道や胃などに生じる重複がんの確認に用いられます。

 診断病期とは、病気の進行の程度を数値で示したものであり、治療方針を立てるうえで重要な判断材料になります。ステージⅠ・Ⅱ期が早期がん、ステージⅢ・Ⅳ期が進行がんにあたります。周囲への広がりがなく、腫瘍の大きさが小さいもの、リンパ節に転移がないものほど予後は良好です。

<アピタル:医の手帳>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/techou/(新潟大学医歯学総合病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 山崎恵介助教)