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 21日午前10時17分ごろ、東北新幹線仙台発東京行き「はやぶさ46号」(10両編成)が仙台―白石蔵王駅間を時速約280キロで走行中、運転台に9号車のドアが開いたことを知らせる警告表示が出たため、緊急停止した。車掌が9号車を確認したところ、ドアがほぼ全開となっていた。非常時に手動でドアを開けるための「ドアコック」のレバーが引いた状態になっていたという。けが人はいなかった。

 ドアコックはすべてのドアの上部に設置されており、ふたを開いて内部のレバーを引くと、本来は車掌が一括で操作するドアを個別に手動で開閉できる仕組み。非常時のほか、車内清掃の際に作業員が一部のドアから出入りするのにも利用されている。今回、JR東日本がデッキにある防犯カメラの映像を確認したところ、仙台駅を出発する前の車内清掃で作業員がホームとは反対側のドアコックのレバーを引いたが、ドアを開けずにレバーも戻し忘れていた。出発前の最終チェックでも見落とされていたという。

 安全システム上、列車はドアが開いた状態では出発できない。だが今回、閉まってはいたがロックされていない状態だったドアが、走行中の振動で開いたとみられる。緊急停止中に車掌がドアコックを戻すまで、ドアは約40秒間開いた状態だったという。

 ドアコックは走行中に使われないよう、時速30キロを超えるとふたにかぎがかかる構造となっている。だが、ドアコックのふたが開いていることを検知する機能は最新型「E7系」にはあるが、今回の「E5系」は備えていなかった。

 JR東の小西雄介・新幹線運輸車両部長は「E5系なども早急にE7系と同様の安全設備を設けることを検討する」と話した。このトラブルで、上下7本が最大28分遅れ、約3300人に影響した。(細沢礼輝)