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 小惑星探査機「はやぶさ2」が昨秋、小惑星「リュウグウ」に投下した独仏の小型着陸機が撮影した地表の画像から、小惑星が主に二つの種類の岩石で覆われていることがわかった。大昔に、まったく性質の異なる岩石が集まってできた可能性があるという。ドイツ航空宇宙センターなどが8月23日付の米科学誌サイエンスに論文を発表した。

 着陸したのは縦横約30センチ、高さ約20センチ、重さ約10キロの「MASCOT(マスコット)」。はやぶさ2から昨年10月に分離され、何度かバウンドして着陸した。電池が切れるまで約17時間にわたって周辺の写真を撮影するなど探査した。

 論文によると、地表には暗く粗い岩と明るく滑らかな岩の2種類が、ほぼ均等に分布していた。また、多くの岩が、水や有機物を含む「炭素質コンドライト」という隕石(いんせき)と非常に似ていたという。

 同センターのラルフ・ヨーマン教授は「観察された地表の詳細な質感に驚いた。この成果は、はやぶさ2が持ち帰る岩石を分析する際、地質学的な背景を提供するという点で役立つだろう」と話した。(合田禄)