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 生息地だった仙台市若林区の井土地区が津波被害に遭ったものの、大学の研究室で奇跡的に絶滅を免れた「井土メダカ」が、若林区役所ですくすくと育っている。童謡を思わせる元気に泳ぐ姿が、市議選の期日前投票に来た人たちを和ませている。

 井土メダカは井土地区固有の遺伝子を持つミナミメダカ。震災で姿が見られなくなったが、宮城教育大の棟方有宗准教授(魚類学)が震災前年の8月、数十匹を偶然、採取していた。

 「里親」の約300組が絶滅させないように繁殖させており、7月下旬に区役所に持ち込まれた約30匹から稚魚も生まれた。

 庁舎玄関には、直径約50センチの鉢二つに成魚を展示。1階ロビーには、8月22日に始まったパネル展に合わせて稚魚約170匹が持ち込まれた。29日まで。(井上充昌)