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 2020年東京パラリンピック開幕まで、25日であと1年。世界最大の障害者スポーツの祭典を目指し、様々な垣根を越える者たちがいる。オリとパラ、国と国の壁を越えて互いに高め合う。

 真夏の日差しが照りつけるトラック脇で、スプリンターの2人が語り合った。

 陸上男子100メートル10秒00の山県亮太(27)と、義足で100メートル11秒55のアジア記録を持つ井谷俊介(24)。目指す舞台は違っても練習をともに重ねている。

 「井谷君は記録を縮めることに純粋な喜びを感じている。障害を乗り越え、再び挑む姿は挑戦者そのもの。まっすぐで貪欲(どんよく)な向上心は刺激になる」

 「山県さんは技術コーチをつけず、極限状態で最高のパフォーマンスを発揮する。その再現性はすごい」

 出会いは2018年1月の沖縄・石垣島合宿だった。16年、大学2年生だった井谷はバイク事故で右足ひざ下を切断。カートレースをしていた縁で山県を指導する仲田健トレーナーと知り合い、本格的に陸上に取り組むことになった。

 元々足の速かった井谷だが、陸上では「新人」。合宿では山県の言うことを何でも聞いた。足が後ろに流れる欠点を指摘され、「足はひざで引き上げるのではなく、おなかを使って」。山県が得意とするスタートは「ブロックを蹴るのではなく、前にあるものを取るように」。

 井谷にとって山県は最高のお手本だ。「目指すのは健常者のスムーズな走り。山県さんは進むべき道しるべになってくれている。より高い所にいける。そう確信めいたものがある」

 一方、山県にとって義足選手と…

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