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 エスパー米国防長官は21日、米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約失効後の18日に行った地上発射型中距離巡航ミサイルの発射実験について、「(米国は)中距離の打撃能力を保有し、中国の悪質な行動への抑止力を持つ必要がある」と述べた。条約から離脱しミサイル開発を急ぐ狙いが、中国への対抗にあることを明らかにした形だ。

 米FOXニュースのインタビューに答えた。

 エスパー氏は急速に軍事力を高める中国への対応が「国防総省にとって最優先課題だ」との認識を示し、「中国は長年、米国の知的財産を盗んでいる。国を挙げた組織的な取り組みだ」とも述べた。

 トランプ政権は20日、新型のF16V戦闘機計66機の台湾への売却を承認した。追加的な武器売却を問われたエスパー氏は、「今後も続くと思う」と述べた。

 北朝鮮が短距離ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体の発射を繰り返したことについて、エスパー氏は「我々の最大の懸念は長距離(ミサイル)の実験だ」として問題視しない考えを示唆した。(ワシントン=渡辺丘)