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 テクノロジーのめまぐるしい発展は、私たちの生活を大きく変えた。1990年代にポケベルで「9999」と緊急呼び出しをしていたのに、今はLINEでスタンプを送る時代に。コミュニケーション手段の変化に伴い、大きく変わったのが言語だ。スマートフォンで「指をすべらせて書く」のが当たり前になったいま、言語はどのように変わったのか。AI(人工知能)との会話がいま以上に日常になる未来には、どうなるのか。

 技術の発達は、言語にもまた影響を及ぼしてきた。スマートフォンの登場に伴い、今や言葉は「指をすべらせて書く」時代。言語がその姿を大きく変えつつあるただ中に、私たちはいる。

 遥「大丈夫!?」

 奈津美「笑笑」

 奈津美「噓(うそ)に決まってんじゃん(笑い顔の絵文字)」

(金木あみす「ネッ友」から)

 宇都宮市の中学2年生、大舘愛心(あみ)さん(13)がいま夢中なのは、「チャット小説」だ。スマホのアプリで読める。LINEのようにアイコンで話者が明示され、ほぼ全文が吹き出しの会話だ。スタンプや絵文字も使われる。「話し言葉みたいだから読みやすい」と大舘さん。ユーザーが作品を投稿することもでき、松山市の小学6年生、秋山愛華さん(12)は5カ月で60作以上を投稿した。「紙に書く小説は完成できたことがないけど、これは書ける」と連載も抱える。

 デジタルネイティブ世代が熱中するチャット小説は、2016年ごろ、米国で人気に火がついた。モバイル市場データの大手、アップ・アニー社の調査によると、先駆けとなったアプリは累計ダウンロード数が今年5月時点で2400万を突破。国内ではピックアップ社が手がける「DMM TELLER」が累計ダウンロード数365万と広がりを見せる。

 LINEに代表されるチャットメッセージによるコミュニケーションのスタイルは、それに基づく小説が生まれるほどに広く普及、定着し、言語のありようまでをも変えつつあるという。

 米コロンビア大のジョン・マクウォーター准教授(言語学)は、「これまでの書き言葉では、守らなければいけないルールの数々におびえてこなければいけなかった。だが、チャットメッセージは話し言葉がそのまま書かれた状態。私がこれまで経験した中で最も革命的な変化だ」と米アトランティック誌に語っている。

 どういうことか。象徴的なのが…

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