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 (22日、高校野球 履正社―星稜)

 絶好調のリードオフマンと最速154キロ右腕の対決。軍配は――。

 一回の履正社の攻撃。第1打席にめっぽう強い桃谷惟吹(いぶき)(3年)を右打席に迎え、星稜のエース奥川恭伸(3年)は第1球を投じた。149キロ。外よりの直球を桃谷も打ちにいったが、打球は遊撃手の正面へ。遊ゴロに抑えた奥川はほっとした表情を浮かべた後に、にやっと笑った。

 桃谷は準決勝までの5試合すべてで先頭打者安打を放っていた。1回戦で右越えに本塁打を打つと、2、3回戦はいずれも二塁打、準々決勝は中前安打、そして準決勝で中越え三塁打を記録。第1打席だけで「サイクル安打」を決めていた。「1打席目は集中力マックスで打席に立っている。決勝でも僕が打ってチームを勢いづかせたい」と話していた桃谷と、「桃谷君を1打席目に出塁させないことが、この試合の重要なポイントになる」と警戒していた奥川。

 両選手だけでなく、両チームの監督も「カギを握る」とにらんだ対決は、ここまで防御率0・00の奥川が力でねじ伏せた。(山口裕起)