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 流行が続く風疹について、先天性風疹症候群(CRS)の子を持つ親らでつくる患者会などが22日、厚生労働省に対策の見直しや徹底を求める要望書を提出した。患者の中心となっている40~50代の男性が無料で抗体検査を受けられる受診券(クーポン券)の速やかな送付などを求めている。

 厚労省は2020年度までの風疹の排除を目指し、過去に定期接種を受ける機会のなかった40~56歳(今年4月1日時点)の男性を、今年度から3年間は原則無料でワクチンが受けられる定期接種の対象とした。

 今年度はまず、40~46歳の男性に抗体検査を無料で受けられる受診券を送付。厚労省は今年度中に約330万人が抗体検査を受けると見込むが、4、5月に検査を受けたのは約12万5千人にとどまる。

 要望書は、このままでは風疹の排除達成が危ぶまれるとし、47~56歳を含むすべての対象者に早急に受診券を送付▽効果的な啓発▽抗体検査をせずにワクチンを打てる体制▽健康診断での抗体検査の実施や勤務時間内にワクチン接種ができるよう、事業所と連携することを求めた。

 妊婦が風疹に感染すると、赤ちゃんの心臓や目、耳などに障害が起きるCRSになる恐れがある。この日会見した患者会「風疹をなくそうの会」の大畑茂子さんは「風疹の怖さがまだまだ伝わっていない。CRSの子がこれ以上生まれないよう、受診券を利用して、ワクチンを接種してほしい」と訴えた。

 風疹は、くしゃみやせきなどのしぶきでうつる。18年の患者数は2917人と前年の30倍以上。19年も今月11日までに2079人いて、CRSの赤ちゃんは3人報告されている。(土肥修一)