[PR]

 交通事故で小学生の息子を失ったことをきっかけに犯罪被害者の支援をしてきた男性が、死刑制度の廃止をめざす市民団体の立ち上げに携わっている。遺族として、受刑者らと対話を重ねてきた結果、更生の可能性を信じるようになったからだ。「もう誰の命も奪ってほしくない」。31日の設立集会では、代表の一人として登壇する。

 男性は片山徒有(ただあり)さん(63)。1997年11月、小学2年の次男隼(しゅん)くん(当時8)が登校中、ダンプカーにはねられた。運転手の不起訴処分に疑問を持った片山さんが目撃証言や署名を集めて再捜査を働きかけたところ、検察は誤りを認めて起訴し、業務上過失致死罪で有罪が確定した。事件は犯罪被害者への対応を見直すきっかけにもなった。

 片山さんには当時、恨みや悲しみと同時に、運転手への恐怖があった。直接謝罪に来ることもなく、型どおりの手紙を送ってくるだけで、「モンスターのような人物なのでは」と思った。だが、弁護士の助言で会うと、拍子抜けした。青白い小柄な男性は、事態に困惑している若い父親だった。歩み寄れなかったが、「ごく普通の人」とわかっただけでも力が抜けた。

 法務省の依頼を受け、刑務所や…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら